テロリストがアカデミー賞オスカーを受賞「ホワイトヘルメット」

4月7日にあったというシリアの化学兵器事件。

本当に化学兵器は使われたのか?

誰が使ったのか?

日本はシリアへのミサイル攻撃に対して賛成すべきか反対すべきか?

まず未だ多くの日本人が情報源としている
『THE日本大手メディアの代表格朝日新聞』の4月9日の記事を引用する↓

内戦が続くシリアの首都ダマスカス近郊の東グータ地区で7日、
空爆があり、現地の救援組織などは化学兵器が使われた疑いがあり、
子どもを含む少なくとも49人が呼吸困難などの症状で死亡したと明らかにした。
トランプ米大統領はシリアのアサド政権による使用とみなし、
「大きな代償を払うことになる」と警告した。
昨年4月に続いてミサイル攻撃などに踏み切る可能性もある。

記事にある『現地の救援部隊』というのは、
去年2017年にアカデミー賞ドキュメンタリー部門でオスカーを獲った人命救助団体を名乗る
『ホワイトヘルメット(シリア民間防衛隊)』のことだ。

このドキュメンタリーではホワイトヘルメットというグループが、
自らの命を投げ出してまで瓦礫の中に埋もれた人々を救出する英雄として描かれている。

監督のオーランド・ヴォン・アインシーデ(右)
脚本のジョアンナ・ナタセガラ(左)

そして朝日の記事にある化学兵器が使用された
東グータのビデオ動画を世界に発信した最初の団体がホワイトヘルメットだ。

ホワイトヘルメットが発信したこの動画を根拠として、
トランプ大統領の『シリアのアサド政権による使用とみなし、
「大きな代償を払うことになる」と警告』になり
4月13日の米英仏による103発のミサイル攻撃に発展する。

紅海と地中海から米英仏のミサイル103発が3つの軍事施設に対して発射され、
そのうち約70発がシリア政府軍の地対空ミサイルにより撃墜された。

一方で、シリアとロシアは
「反政府テロリストが東ドゥーマの化学兵器テロを捏造した」と反論した。

アサド大統領は中国メディアのインタビューに対して
「ホワイトヘルメットがオスカーを獲ったということは
ハリウッドがアルカイダにオスカーを与えた、ということだ」
と言っている。

本当にそうなのか?

エヴァ・バートレット
ヴェネッサ・ビーレイ等長年シリアで現地取材をしているジャーナリストたちによると、

・ホワイトヘルメットはISIS、ヌスラ戦線、ジャイシュ・アル・イスラムなどテロリストの支配地域でしか活動していない。
シリア政府の支配するエリアではホワイトヘルメットのことを誰もしらない。

・ホワイトヘルメットの公式ホームページでは
「政治的中立で隔たりの無い人命救助団体」としているが、
毎年アメリカ国務省とイギリス外務省を中心として
オランダ、ドイツ、デンマーク、カタール、そして日本からの多額の援助を受けている。

(MAYDAY RESCUEやUSAIDを経由して)

・シリア政府兵や民間人の処刑に立ち合い、その死体処理をしている。
シリア政府軍の山積みになった死体の上でピースサインをしている。

ホワイトヘルメットのロゴ

・アルカイダと一緒に旗を振っている。

・反政府アルカイダIS系メンバーが多数ホワイトヘルメットを兼業していることが多数の映像から確認されている。

2016年、ホワイトヘルメットにはノーベル平和賞の候補にも名前が出た。
そして2017年のオスカー受賞。

アサド政権を打倒したい欧米の好戦国から非常にプッシュされているのが良くわかる。

アサド政権を倒したくて倒したくて仕方がない勢力の思い描くストーリーは、

アサドは自国民に化学兵器を撒いて殺した。

だから軍隊を派遣してアサドを殺さないといけない。

情報源:オスカーを受賞してノーベル平和賞候補にもなったホワイトヘルメット

我々日本人は情報の出所を限定され過ぎてはいないか?

シリア国営放送SANAやロシア、イランの国営メディアでは
日本で主流のロイター、CNN、日本大手メディアの意見とは
全く正反対の事をいっている。

ある人はこれをロシアやイランのプロパガンダと言うだろう。
しかし、日本人の大多数が読んでいるニュースは
どこかの利益を代表するプロパガンダとは言えないのだろうか?

日本の報道の自由度ランキングは2017年は72位で過去最低とされた。

今こそ日本メディアの偏向報道や国境を迂回して、
インターネットで世界中の情報を取りに行って比較する、
新しいメディアリテラシーが重要になる。

 

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