北朝鮮国営の労働新聞を読んで見よう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北朝鮮の国営紙労働新聞にはグアム攻撃の話が一切書いていないので、グアム攻撃の脅威は北朝鮮をリビアやシリアのように乗っ取ろうとする勢力が発信する偽旗作戦である、という事は前回、前々回のジムストーン氏の記事を引用して説明した。

では北朝鮮の新聞には何が書かれているのか抜粋してみよう。


日本の反動主義者たちのばかばかしい騒ぎ

日本は、何者かからの「脅威」に対処するために大騒ぎしている。これは、日本が主人を守るために吠える犬=watch dogであることをはっきりと証明している。

日本は、依然として、永続的かつ時代遅れの考え方から離れず、朝鮮民主主義共和国の戦略核兵器の強化を「脅威」とし、彼らが望まない朝鮮労働党の利益を得るための手段として位置付けている。

現在の日本当局は、憲法改正に反対する国民の考え方を逸らすために北朝鮮からの「脅威」を強く主張しているが、こうした動きはむしろ逆に作用するだろう。
将来的に、現在の憲法を戦争憲法に換えたとしても、日本にとってバラ色に変わることはない。
日本がアメリカの動きに合わせて、北朝鮮を傷つけるような動きをすれば、日本は日本のご主人様よりも悲惨な運命に直面するだろう。

日本の反動勢力がどうヤケクソになろうとも、過去の帝国時代が復活するは決してない。

リ・キョンス(2017年8月11日)
~翻訳終わり~

この記事は間違ったこと言ってないですね。北朝鮮が自国民を虐め続けて、コミュニスト・オリガルキーとしてキム一族と労働党、軍の高官だけが私腹を肥やすシステムは無くなるべきだとは思いますが、この記事には、何も偽りがない。日本はご主人様付きの犬であることに何か異論があるでしょうか。

↓続いて、朝鮮民主主義人民共和国の声明と題された8月8日の記事。

~翻訳開始~

朝鮮民主主義人民共和国政府は、月曜日、北朝鮮の核兵器保有国としの成長を恐れている米国や他の敵対国が、最も厳しい制裁を課す、という声明を発表した。

声明によれば:
8月6日、米国は、国連安全保障理事会で「国連安全保障理事会」で「制裁決議」2371を策定した。これにより北朝鮮の経済発展と国民生活の改善を完全に阻止し、ICBM(大陸弾道弾)テストを「国際平和への脅威」に仕立てあげた。この国連の「制裁決議」の目的は、米国が北朝鮮を分離し鎮圧しようとする悪魔的試みの結果であり、国家主権に対する侵害である。北朝鮮の強力な核兵器へのアクセスは、高飛車で独善的なアメリカに対する自衛のための公平で合法的な措置であり、国家主権を保護するためのものであるが、アメリカは極端な敵意を抱き、半世紀以上にわたって北朝鮮の脅威を訴えている。

(中略)

米国は、口を拭う暇もないくらいの大騒ぎをして、北朝鮮を標的とする軍事的選択を検討しているという恥ずべき発言をしている。ばかばかしい米国の脅威になびいている国や、米国の虚勢に対してひれ伏している国がある。

「世界唯一の超大国」であると主張している米国と、米国と規模がそれほど変わらない北朝鮮の近隣の国々も北朝鮮によるたった2回のICBMテストを犬の様に遠吠えして怖がり合っている。彼らが一生懸命になっているということは、この選択が北朝鮮の生存と繁栄を、唯一強化する方法であるという事が再肯定された。

北朝鮮は、過去数十年間に米国の扇動で採択された数多くの国連「制裁決議」の下で困難な闘いを強いられて来たが、すでに必要とするものは全て準備し終えた。

今回の新しい経済制裁によって朝鮮民主主義人民共和国の姿勢が1インチでもブレることはない。米国が政治、経済、軍事のすべての分野にわたり北朝鮮に対して本格的な挑発を開始したが、報復措置をもってして対抗する軍隊や人民の意志を変えることはできない。

北朝鮮政府は、米国をはじめとする敵対的な勢力に対処するため、次のように厳粛に述べた。

第一に、北朝鮮は、米国の操作によって可決された国連安全保障理事会の「制裁決議」を最も強い条件で非難し、これを完全に拒絶する。  朝鮮民主主義人民共和国は、世界最大の核兵器国である米国からの極端な敵意と核の脅威に対抗する為に、自衛的核抑止力を強化する措置を講じている。

「国際平和と安全への脅威」への対抗措置は、全ての国に、アメリカの植民地になるかアメリカの侵略の被害者になるかを迫る、ギャングスター的論理である。世界の核実験の大半を実行し、永続的な核覇権を維持しようという野望を公然と追求している国々、ICBMをいつでも好きな時に発射できる国々は、北朝鮮の自衛目的の核保有を犯罪化する不法な「制裁決議」を採択した。

これは極めてダブル・スタンダードである。

米国の敵対的政策と核の脅威が続く限り、北朝鮮は、誰が何を言っても、交渉テーブルにおいて自ら選んだ自己防衛的核抑止力の道を捨てることは決してない。

第二に、米国が国連安全保障理事会を操作して「制裁決議」を成し遂げ、北朝鮮の国家主権と存在の権利を抹消したことで、北朝鮮は断固とした行動に移行する。北朝鮮の繰り返しの警告を無視し、北朝鮮を正当に評価しない米国の賢明でない行動は、自国の消滅を速めるだけだ。米国のギャングスターたちは凶悪な挑発をやめない。北朝鮮はより正義の力を増強して、戦争と侵略の原因を徹底的に打ち消し、この戦いに終止符を打つ。

第三に、北朝鮮国家と国民に対する米国による凶悪犯罪に対して全ての代償を払わせる。米国はかつてこの土地を血と火の海に沈めた悲劇的な戦争を繰り広げ、何十年もかけて北朝鮮のイデオロギーとシステムを抹消しようとした。

米国は悲しいことに、太平洋の反対側にある本土が安全だと考えている。

今回、裏口から決められた「制裁決議」の凶悪な陰謀に参加した報酬として米国から「感謝」された国々も、朝鮮半島の緊張を高め、地域の平和と安全を危うくした責任から決して避けられないだろう。

もし、北朝鮮を鎮圧しようとする米国の無謀な行動が失敗すれば、私たちは究極的手段に打って出ることはしないだろう。

朝鮮民主主義人民共和国は、平和を守るという永続的な目標、自らが選択した道を終わりまでまっすぐ進んでいくこと、この二つの目標を一寸のブレもなく、同時進行して行く方針である。

ロドン・ニュースチーム(2017年8月8日)
~翻訳終わり~

この記事も「自国民を奴隷のように扱っている金王朝と政府高官たち=コミュニスト・オリガルキーたち」の事は一切、棚に上げていること以外は大体、正しいことを言っている。必要な物は全て揃えたから経済制裁されてもいい、などはハッタリだろうが、アメリカが戦争と侵略の原因だと言っているのも正しい。自分たちの核は良くて北朝鮮の核はダメという不条理、ダブルスタンダード、この主張も間違ってはいない。世界中のメディアが騒いでいる、グアムに関する脅迫も一言も出ていない。

 

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