米軍がイスラエルの敵ヒズボラと手を組んだ。アメリカは事実上、内戦状態。

今回はフィリピンのドゥテルテ大統領が「アメリカは左手が右手のやってる事を知らない状態」と言っているのが如実に分かるニュースだ。

つまり、2017年4月6日に『シリア政府が自国民に対してサリンを使った』事への対抗措置として、シャイラト空軍基地にミサイル攻撃をした右手と、今回のようにレバノン軍。ヒズボラ、シリア軍、イラン軍と連携した左手、がある。

アメリカは事実上内戦状態だ。

トランプ大統領は対立しあうグループの意見を交互に言うようにパペット化している。

今回はそのアメリカの内戦中の一派に属する、イスラエル軍関係メディア「DEBKA.com」からの貴重な情報だ。

アメリカ特殊部隊とシリア軍、レバノン軍、ヒズボラがレバノン‐シリア国境からアルカイダ系ヌスラ・フロント勢力を排除するために連携している。

イスラエル外交官はこのワシントンの静かな政策転換を指摘した。

Abu Mohammad al-Jawlani率いるアル・ヌスラ軍掃討作戦は3つステージに分かれていた。

第一はレバノン北部のシリア国境の両側Arsal地域を保有するヒズボラがヌスラ軍に対して急襲をしかけている地域だ。 ヒズボラは敵と単独で戦ったと主張しているが、ワシントンとモスクワのシリアに関するすべての発表と同様に、「事実」かどうかを入念にチェックする必要がある。レバノン軍がアル・ヌスラ軍の逃走経路を断っている間に、ヒズボラは明らかにシリア軍の援護砲撃によって後方支援されていたからだ。

すぐに発動する予定の第三の作戦はこの連合軍をイスラエル国境に配置する任務が与えられている。

全方向から包囲されているヌスラ軍は降伏して週末にかけて撤退することに合意した。

それ故に7000人のこれらの反シリア政府軍(ほとんどはヌスラ・フロントや関係団体に所属)はシリア北部のトルコ国境にあるイドリブに退却していった。

その結果としてこのArsal地方における3つの作戦に米軍も関与していることが判明した。

レバノンのサード・ハリリ首相は先週ワシントンDCのホワイトハウスを訪れて、トランプ大統領と対談した。

会見の直後、トランプ大統領はヒズボラは世界の平和にとって脅威であると厳しい口調だったが、密室の中でのハリリ首相との対談においては「ヒズボラとシリア軍の協力なしではレバノンは国境を守れない」と説得されてしまったようだ。

ハリリ首相はまた、「ヌスラ・フロントもISISと同様にテロ組織として宣言するように」トランプ大統領を説得することに成功した。

この時点では、イスラエルは抗議しないことにしたが、
エルサレムは、このバシャール・アサドのシリア政府軍とイランによって支援されているヒズボラ、そしてレバノン軍の共同作戦の最初の一例は、ヒズボラに対してイスラエル‐レバノン国境を越えるための青信号に繋がりかねない危険状態であるとした。

エルサレムの立場とはかけ離れたトランプ大統領のテロとの戦いにヌスラフロントを加えたこの決定に対して、
自国においてもトラブルに悩まされ続けているネタンニャフ首相は、アメリカに抗議すらしない。

イスラエルは、ゴラン高原の反対側、イスラエル‐シリア国境クネイトラとヘルモン地域の村々にいる土着民による反乱軍(少数メンバーはヌスラ・フロントに所属)と争っている。

彼らの存在は重要ではなかったが、今回の連合軍の合意によってイスラエルの安全保障が狭められることになった。

(ヌスラ・フロント一部含む)この反乱軍の存在はイスラエルが敵対するシリア軍、ヒズボラとイラン軍との間にある、イスラエル北部国境の緩衝地帯だったからだ。

ワシントンはこのイスラエルのヌスラ・フロントに対する寛容を無視してきたが、ハリリ首相のホワイトハウスへの介入で変わってしまった。この政策転換の結果はすぐに明白になるだろう。

8月3日、火曜日、ペンタゴンの報道官エリック・パホンは「米軍特殊部隊はレバノン軍の訓練と援護をしている。それはレバノン軍特殊部隊との戦略的な特別ミッションも含めた全ての訓練だ」と発表した。

ペンタゴン報道官によるこのような重大な情報開示は最低でもジェームス・マティス防衛省長官か大統領の権限がないと出来ないだろう。

彼の言葉はすぐに実行に移された。

8月6日、日曜日、シリア軍、ヒズボラ、レバノン軍の第二作戦ステージがヌスラ・フロントとISISの支配地域である北部レバノンのBeqaa渓谷にあるRas Baalbekとal-Fakiyaの町で行われた。

今回は米軍特殊部隊が関与する、レバノン特殊部隊による戦闘だった。米軍が史上初めてヒズボラとレバノン軍と行ったその高度な共同作戦によってイスラエルだけではなく中東に幅広くインパクトを与えた。

米軍がレバノン軍にだけ協力している、とする議論の余地はあるが、しかし、この作戦計画はダマスカスにいるシリア軍司令官とベイルートにいるヒズボラのリーダーと、その背後のイラン、との擦り合わせが必要だったはずだ。

イラン軍も疑う余地なくこの作戦計画に参加していただろう。シリア‐レバノン国境地域を解放することによって、アルカイダ関係の掃討作戦が出来る。

これはシリア‐レバノン国境、シリア‐ジョーダン国境、シリア‐イスラエル国境の三つのステージにおいて戦闘準備を整えた新しい軍事同盟だ。

Debkafileは冒頭から暴いているが、これはシリアにおけるアメリカとロシアの連携の結果できたコンビネーションである。

アメリカ、ロシア両勢力はイスラエルが好むか好まざるかは関係なしにゴラン高原の国境に非戦闘地域を設置すると決定している。

〜以上翻訳終わり〜

 

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