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南米在住のKORIがベネズエラ情勢について書く

皆さん、お久しぶりです。
しばらく北米、カリブ、南米と、各国を旅していて忙しかったので久ぶりの投稿となります。ジャマイカに滞在した時にはキングストンのデナムタウンというインターネット会社もまともな電波を届けない、いわゆるゲットーに住んでおったためにブログを投稿できる環境を失い、それがキッカケでしばらく空いてしまいました。今後は、書く習慣を復活させるよう努めますのでお許しください。

さて2019年2月現在、私は4年ぶりに南米に長期滞在しております。現在はエクアドルのキトです。ここで4年前との大きな違いは、やはりベネズエラからの移民の圧倒的な多さです。人々は口を揃えて「ここ4年間でベネズエラ人が大挙してやってきた」と言います。

例えばコロンビアのカリのバスターミナル周辺にはテント住まいのベネズエラ移民で溢れており、彼らは日中にガムやタバコを売り歩くか、人々に小銭を乞うかして何とか食料にありついています。コロンビア政府がコロンビア人の税金を使ってこれらのテント民に対する食料支援など定期的に行っているのを度々見ました。コロンビア人の中にベネズエラ移民に対する不満がそこまで噴出しない理由として、90年代のCIAによるコカイン・オペレーションと関係するゲリラやパラミリタンテたちの暴力から逃れて大量のコロンビア人が隣国のベネズエラに避難し、これをベネズエラ政府は受け入れ、未だ数百万のコロンビア人がベネズエラで生活していることに恩があるからです。

また、かつて「旧グランコロンビア=ベネズエラ+コロンビア+エクアドル」でこの三国は同じ国だった訳ですが、カリブ海諸国民としての意識の強いベネズエラと同じくカリブ海を共有するコロンビア人にとって、エクアドルのアンデス山脈先住民文化、太平洋文化とは文化的、人種的に、ベネズエラ人の方がより親近感があるのです。

エクアドルのキトも2015年の時点では全くと言っていいほど見なかったベネズエラ人で溢れていたのですが、コロンビアの状況とは違い彼ら両者の関係は明らかにギクシャクしています。私はエクアドル人ともベネズエラ人とも付き合って両者の性格や考え方を聞き取って行ってますが、ベネズエラ人の口からは「エクアドル人は人種差別的だ」(両者ともに混血だが、ここではベネズエラ人はより白人の血が強く、エクアドル人はより先住民の血が強い、という必ずしも全てではないが、全般的に、というバイアスが存在する前提で話しますね。)というし、一方でエクアドル人は「ベネズエラ人は殺人犯だ」というのをはばかりません。それはベネズエラ移民によるタクシー運転手殺害事件やその他ベネズエラ移民の起こした殺人事件のニュースが取沙汰されているからです。

ある夜中、ホテルの表の通りで、エクアドル人がベネズエラ人を最大限の侮蔑用語を使って、一方的に罵る大声によって叩き起こされたこともありました。

「お前らベネズエラ人は国に帰れ!お前らがいるから俺たちは迷惑しているんだ!」とこういった趣旨の内容でした。

日本人で世界を旅しながら各国情勢を見て行ってる第三者の私からすれば、エクアドル人もベネズエラ人も工作と暴力による身勝手な世界支配を厭わないグローバリスト勢力による犠牲者です。次の記事では、ベネズエラ情勢について、大手ニュースレットの記事や、ソーシャルメディア、独立系ジャーナリスト、現地の人たちの考え、を踏まえた上で書いてみたいと思います。

 

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