劇場型フィリピンの政治。相次ぐビッグネームの逮捕者と殺害。

フィリピン追加情報。

①レイテ州エスピノサ市長が殺される約2週間前。
10月17日、息子のカーウィン・エスピノサがアラブ首長国連邦のアブダビで逮捕された。
エスピノサ自身は覚醒剤取引を公然と否定していたが、
彼の息子は投獄された中国のドラッグ・トレーダーから得た
「シャブ」(メタンフェタミン)を売っていると証言した。

②さらに10月28日、
ミンダナオ島にあるダトゥサウディアムパトゥアン市長だった
サムスディン・ディマウコム氏(Samsudin Dimaukom)が警察との銃撃戦の末に殺された!
彼もエスピノサ同様、8月7日にドゥテルテ大統領が発表した
150人の覚醒剤取引者リストの中に名を連ねていた。

有名なピンクモスクをバックにピンクの自家用車ハマーと撮影。
この人、自宅もピンク色らしい。
生前『ピンクは愛と平和の色』と言っていたディマウコム市長は
覚醒剤取引を否定していた。
しかし警察の報告書によれば10月28日未明4時半に警察の検問に止められた際に、
突如側近が警察に対して発砲を開始。
銃撃戦の末に9人の側近と共に殺された。
車内からは覚醒剤が発見された。

③さらに、さらに、今年2017年2月23日、
ドゥテルテ大統領批判の急先鋒だったレイラ・デ・リマ上院議員は
2010-2015年の法務大臣だった時に刑務所内のドラッグディーラー達からお金を受け取って
刑務所内の覚醒剤取引を幇助していたとして電撃的に逮捕された。
このニュースは僕のフィリピン滞在中に起きた事なのでビックリした。
だってこれって日本だと野党党首蓮舫さんがイキナリ逮捕されるようなもんですよ。

『私は潔白です、私はドゥテルテ政権下で最初の政治犯です』
と身の潔白を訴えるリマ氏、
エスピノサが獄中で射殺されたので命の危険も感じているであろう。

リマ氏は正体不明の暗殺集団『ビジャランテス』によって
覚醒剤ディーラー、使用者が超法規的に暗殺されている事を止めるために
『外国の介入』を訴えていた人物だ。

EUの議員達もこぞってこの逮捕劇を批判している。
この人物の背後はコフアンコ家を代理人とする海外勢力であろう。
リマの逮捕劇はドゥテルテvs海外勢力の縮図。
この様などんちゃん騒ぎの劇場型ドラマがしばらく続くと予想される。

 

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