覚醒剤戦争!レイテ市長が牢屋内で警察に殺害された。

ドゥテルテ大統領は2016年8月7日の記者会見で覚醒剤取引に関わるという政府高官、政治家、判事、警察を含む150人の名簿を読み上げた。

以下のリンクはその150人名簿↓
http://www.rappler.com/nation/142210-duterte-list-lgu-police-officials-linked-drugs
その結果1週間以内に21人の警察高官、18人の市長が警察署に出頭した。
エスピノサはこの中の一人だった。


レイテ市長ロランド・エスピノサ(左)と国家警察長官のロナルド・デラ・ソラ(右)。

レイテ州のエスピノサ市長は2016年8月に
警察に出頭し一時は解放されたものの、10月に逮捕。
さらに、その後11月5日に『獄中で警察に射殺』される。
この実行部隊と言うのがMarvin Marcos率いる東ビサヤ犯罪捜査及び取り調べ班
(以下CIDGと記載=Criminal Investigation and Detection Group-Eastern Visayas)。
彼らはエスピノサ市長と囚人Raul Yapが銃を発射して来たので
2名とも撃ち殺したと、正当防衛を主張。
拳銃2丁と覚醒剤の入ったバッグを押収したとした。
(マジかよ牢屋内やぞ)
一方でマニラにある国家捜査局(NBI)の発表によれば、
エスピノサとCIDGによる交戦の証拠が見つからない、
これはエスピノサの暗殺であると発表。
マルコス率いるCIDGと海軍捜査班その他メンバー23人を起訴する方向だという。
当局の中で主張が違っており、
もはや内戦状態になっている。
https://www.google.co.jp/amp/newsinfo.inquirer.net/851314/nbi-shows-how-marcos-cidg-8-men-murdered-espinosa-in-jail/amp

①ドゥテルテがCIDGに命令してエスピノサを殺害したという情報と
②覚醒剤勢力がエスピノサを口封じする為に殺害したという情報の2つがある。

矛盾する複数の情報がメディアで流れている事から、
水面下で対抗勢力同士の生死を賭けた攻防があるとみられる。
しかしエスピノサに喋られては困る権力内勢力から暗殺部隊が差し向けられた可能性がある。
それは覚醒剤勢力を芋づる式に根絶やしにしたいドゥテルテが
重要証拠を握ってる可能性のあるエスピノサを殺害するとは考えにくいからだ。

2ヶ月間停止していた覚醒剤戦争が先週から再開しており、
この記事を書いてる最中にもジプニー(20人乗りのタクシー)の中で
売人が2人射殺されたとのニュースが流れていた。

写真は覚醒剤のアジトに警察が踏み込み逮捕される売人。
この様なニュースが朝から晩まで氾濫するフィリピン。
権力内の粛清やシャブ売人の殺害など混乱はしばらく続きそうだ。
今後も後追い記事を書いて行きたい。

 

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