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先日2月6日はジャマイカが生んだ世界的ミュージシャン、ボブマーリーの誕生日でした。
その日の夜は、僕はバリ島のコテコテの観光客ストリート、レギアン通り、(タイで言ったらバンコクのカオサン通りの様なところ)にあるapacheというレゲエクラブで催されたBOB MARLEY BIRTHDAY PARTYに行ってきました。
ステージでボブマーリー&wailersさながらの迫真のパフォーマンスをするバンド。ドレッドロック完成度も高い!スイッチ入ってます。
このイベントの観客の実に60%がパプア州からわざわざバリ島まで来ていたパプア人達でした。
インドネシアからの独立を目指している彼らはボブマーリーの反権力的なメッセージに共感するのだと思います。
【ボブマーリーが傾倒したラスタファリズムて何?】
ドレッドロックというヘアスタイル、ファッションはボブマーリーが世界的に広めたと言っても過言ではないでしょう。
しかしドレッドロックは
ジャマイカの宗教とムーブメントの中間の様なアフリカ主義思想
『ラスタファリズム』の習慣です。
僕がエチオピア、シャシャマニのラスタファリアンコミュニティで
ラスタファリアンのリーダーの1人『大工』から直接聞いた話では、
ラスタファリズムとは黒人版の旧約聖書解釈でした。
このドレッドロックも旧約聖書の記述、祭司は剃髪が禁じられていた。エゼキエル書44-20、や、剃髪により脱力感に襲われる。士師記16-7などに基づいていると思われますが
ボブマーリー以降、国や人種を問わず、ファッションでドレッドをやる人が出てきたのは
それだけボブマーリーの影響が強いのだと思います。
ラスタのグループの1つ、フェダレーションのリーダー、大工と自分。2015年エチオピア、シャシャマニ。
【ラスタファリズムの起源】
wikipediaから引用
18世紀にアメリカに誕生したバプテスト教会の黒人説教師たちは、聖書にある
「エジプトから王が到来し、エチオピアは、神に向かって手を差し伸べる」
(詩篇 68:31)など、
黒人と聖書の結びつきを訴え、
エチオピアを世界に離散した黒人の母国のように語った。
この運動は伝道活動へと発展し、新世界の黒人の間に広まった。1927年、このエチオピアニズムを踏襲して、
アフリカ回帰主義を唱えた黒人運動指導者マーカスガーベイの有名な声明、
『アフリカを見よ。黒人の王が戴冠する時、解放の日は近い』
を受けてジャマイカ人達はエチオピア最後の皇帝ハイレスラシエを(一方的に)担ぎ上げ、さらに皇帝を神格化するための説明として機能する旧約聖書を取り込んでラスタファリズムが出来た。そして黒人差別撤廃を要求したアメリカの60年代のキング牧師やマルコムXなどの公民権運動、黒人闘争の流れを経て1970年代にボブマーリーのレゲエ音楽によって一気にラスタファリズムは世界に拡散した!
僕がジャマイカに過去15年間で6回ほど行って累計1年半ほど住んでみて感じたラスタファリ主義というのはコミュニティに生きる日々の生活に溶け込んだもの、
カトリックの様に組織のヒエラルキーはなく組織性は極めて低いけど、
ラスタマンという道徳的に高く性格の良いおじさん、
にいちゃん達の言うことはみんなリスペクトしてるしかもそのおじさんや兄ちゃん達は
レゲエ音楽を歌ったりして道徳を教えてくれる、と言った感じですね。
もちろん宗教的に専門的にラスタをやってる人は少数ですがジャマイカの山の中で集落を作っているか、エチオピアに移住した人達もいます。
実際、エチオピアのシャシャマニには
ジャマイカ系2世、3世がジャマイカ訛りのパトワ英語を喋って生活しており、
ラスタファリアン達の宗派も4つありここではある程度、組織的でした。
また組織的なラスタで言えば、
ガーナではラスタの政党があって街頭で政治的な演説をしているのも見ました。
ジャマイカ移民2世のbounty killer君。エチオピア、シャシャマニ。
プロテスタント系バプティストの多いジャマイカですが民間モラル集団としてのラスタ主義はおおむね受け入れられてます。
しかし、ジャマイカ人の知識階層の中には
ラスタに対する以下の様なレアな批判も聞かれました。
僕のジャマイカ人の友人でフランスで大学を出てアメリカでも過ごしたリッチー君曰く、、、
同じく迫害されて世界に散らばった黒人のラスタマン達と来たら、
平和平和と叫ぶだけで計画性のカケラもない。
政権に対する政治的影響力もない。
俺がラスタマンだったらユダヤ人の様に政権の内側に入り込もうとする』
となかなかシャープな意見をいただきました。
【ジャマイカ人やレゲエアーティストがよく言う『バビロン』って何??】
悪の枢軸(この言葉、戦争屋さんの手先、
ブッシュJrさんが使ってましたね(^^;;)みたいな意味合いで使われるこの言葉。
これも旧約聖書のエゼキエル書に記述されている
『バビロン捕囚』に基づいています。
紀元前587-586年、
新バビロニア王国の王ネブカドネザル2世が
ユダ王国の街エルサレムを破壊と虐殺して、
生き残ったユダヤ人達をバビロニアの首都バビロンに大量強制連行した事件です。
この強制移住させられた屈辱の期間の間に
天地創造など旧約聖書の重要記述の多くが書かれました。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%e3%83%90%e3%83%93%e3%83%ad%e3%83%b3%e6%8d%95%e5%9b%9a
で、紀元前10世紀頃に、
このユダヤ人達の王ソロモンと南から来たシバの女王との間に生まれたメネリク1世が
その後のエチオピア帝国の初代王になった、
という説を採るのがラスタファリアンです。
(フェダレーションのリーダー大工さん曰く)
だからラスタファリアン達は
黒人の血とユダヤ人の血が入ってる(とされる)
エチオピア最後の皇帝ハイレセラスィエを黒人の王様だと担ぎ上げたのです。
しかし、旧約聖書にはソロモン王とシバの女王との間に子供が出来たと言う記述はないし、
しかもシバの女王の出自もイエメン説とエチオピア説に分かれている。
あくまでエチオピア版の『古事記』ともいうべき『ケブラ・ナガスト』の記述頼りで考古学的裏付けがまだないのが残念です、、、
この様にラスタファリムーブメントには
ジャマイカ黒人のエチオピアに抱くユートピア思想とメシア思想が色濃く見えます。
ところでボブマーリーって一体どんな歌歌ってたんでしょう?
次回に続く、、、
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