韓国裁判所:食肉用に犬を殺すのは違法とする

~6月21日付のAFPからの記事です~

https://www.afp.com/en/news/23/killing-dogs-meat-illegal-rules-s-korean-court-doc-16b8g71

韓国の裁判所は食肉のために犬を殺すことを違法とする判決を出した。この画期的な判決に動物愛護団体の活動家達は食肉自体を違法化するための見通しがついたと述べた。

長い間、年に何百万匹の犬肉が消費される韓国では犬料理は韓国料理の一部だった。しかし韓国人が犬を家畜ではなく人間の親友だと捉えるようになって消費が減少した。若い世代の間で食犬の習慣はタブーだと思われるようになり、動物愛護活動家も増えた。

しかし、法的にグレーな部分も残る。これまでも当局は平昌オリンピックなどの国際的イベントに先立って特別な禁止法がなくても衛生法や動物保護法を発動して犬ファームやレストランの残酷な屠殺方法を取り締まっていた。

2017年、「正当な理由無く動物を殺している」として動物愛護団体がプチョンにある犬ファームの経営者を訴え、後に検察もこの経営者を起訴した。プチョン市の裁判所は食肉が犬を殺す理由にはならないとし、経営者に300万ウォン(2700ドル)の罰金命令を下した。経営者は控訴することはなかった。

弁護士のキム・キョンウン氏はAFPに対し「食肉用に犬を殺すことが違法であるとする初めての判決で非常に重要です。この判例によって犬肉の消費そのものを違法とする為の道が開けるでしょう」「もっと多くの犬ファームを訴えて行きたい」と述べた。判決は4月に出たが詳細が伝えられたのは6月のことだった。

与党民主党の議員も犬肉消費を禁止する議案を国会に提出した。

裁判所の判決は犬の飼育者達からの猛烈な怒りを引き起こした。通常、犬の飼育者たちは政府は犬を殺すために屠殺場を許可していないので、敷地は通常屠殺場として見せかけている。

「これはとんでもないことです」犬ファーム協会のチョ・ファンワ代表は、「犬肉を消費する為に犬を殺すことが、動物を気まぐれに殺すことになるという判決を受け入れることはできない」とYTNテレビに語った。

チョ氏は「国内には17,000の犬ファームがある。我々は政府に合法的な犬肉の消費と犬の屠殺場のライセンスを求めます。さもなくば最後まで戦い抜く」

「食肉用の犬は品種、餌、飼育方法も飼育目的も違うので犬を食べることと犬をペットにすることは分けるべきだ」

「牛、豚、鶏や鴨は消費するために育てている。何故犬はダメなのか?」彼は述べた。

 

 

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